上場企業の業態も、IPOの初値形成に大きな影響を与えます。
IPOは、IT系やなど、新規性の高い業態が人気化する傾向があります。
一方で、小売業、製造業、飲食チェーン店、不動産販売業など、昔からある業態、オールドエコノミーな業態は、成長性も限られており、同業他社も多いため人気化しません。
ただし、オールドエコノミーな業態であっても、ビジネスモデルに新規性がある場合は人気化することもあります。
例えば、以下の表は、2008年3月に上場したIPOで公募割れした銘柄について、その企業の業態をザックリ示したものです。
| 上場日 |
コード |
市場 |
名称 |
主幹事 |
公募値 |
初値 |
公開株数 |
売買単位 |
初値上昇率 |
吸収額(億) |
業態 |
| 3月5日 |
4571 |
マザーズ |
ナノキャリア |
野村 |
20,000 |
27,000 |
37,950 |
1 |
35% |
7.6 |
バイオ系 |
| 3月6日 |
3622 |
マザーズ |
ネットイヤーグループ |
大和 |
32,000 |
100,000 |
12,328 |
1 |
213% |
3.9 |
ネット系 |
| 3月13日 |
2175 |
マザーズ |
エス・エム・エス |
新光 |
230,000 |
450,000 |
2,400 |
1 |
96% |
5.5 |
医療系人材紹介 |
| 3月18日 |
3624 |
マザーズ |
アクセルマーク |
新光 |
170,000 |
235,000 |
6,000 |
1 |
38% |
10.2 |
ネット系 |
| 3月19日 |
3623 |
マザーズ |
ビリングシステム |
野村 |
130,000 |
204,000 |
2,300 |
1 |
57% |
3.0 |
ネット系 |
| 3月19日 |
3259 |
JASDAQ |
グローバル住販 |
みずほインベスターズ |
108,000 |
78,000 |
4,700 |
1 |
-28% |
5.1 |
不動産販売 |
| 3月19日 |
3096 |
JASDAQ |
オーシャンシステム |
新光 |
400 |
360 |
2,000,000 |
1,000 |
-10% |
8.0 |
スーパー |
| 3月25日 |
4572 |
NEO |
カルナバイオサイエンス |
三菱UFJ |
110,000 |
99,300 |
10,000 |
1 |
-10% |
11.0 |
バイオ系 |
| 3月26日 |
6252 |
東証2部 |
TAIYO |
野村 |
150 |
140 |
11,871,000 |
1,000 |
-7% |
17.8 |
機械
(再生上場) |
| 3月26日 |
3097 |
JASDAQ |
物語コーポレーション |
大和 |
2,000 |
1,797 |
302,400 |
100 |
-10% |
6.0 |
焼肉屋 |
| 3月27日 |
3260 |
名証セントレックス |
ゲオエステート |
東海東京 |
650 |
540 |
345,000 |
100 |
-17% |
2.2 |
不動産販売 |
| 3月27日 |
3625 |
HCG |
テックファーム |
SMBC |
80,000 |
151,000 |
4,000 |
1 |
89% |
3.2 |
ネット系 |
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上記、公募割れ銘柄群を見ても、単なる地場のスーパーマーケット、飲食チェーン店、地場の不動産販売業など、新規性のない業態ばかりです。
逆にネット系を中心とした新規性が感じられる業態のIPOは、公募割れをまぬがれています。
上場企業の業態も、IPO投資の判断には欠かせない要素です。
また、いわゆる再生上場銘柄も公募割れリスクが高いので避けるべきです。
一度倒産(民事再生の申請等)して、再生上場するような銘柄は、IPOでは人気化しません。
IPO人気が過熱しているときならば、そこそこの初値を形成しますが、通常の場合は公募割れのリスクが非常に高いです。
IPOは月に何十銘柄もありますので、敢えて再生上場銘柄のようなリスクの高い銘柄に投資する必要はありません。
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