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MACDとは

 MACDとは、Moving Average Convergence Divergenceの略で、日本語では「移動平均収束拡散法」などと呼ばれていますが、簡単に言えば、長短2本の移動平均線の乖離を表したものです。

 移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスを売買サインとする方法について解説しましたが、その弱点は、売買サインが遅れることです。

 これに対してMACDは、長短2本の移動平均線がクロスするよりも前にその乖離幅がピークアウトすることに着目し、より正確な売買サインを示すように考案されたテクニカル分析指標です。

※ MACDで使用される移動平均線はいわゆる一般的な「単純移動平均線」ではなく「平滑移動平均線」を使用します。詳しい説明は省きますが、「平滑移動平均線」とは、一定期間の為替レートについて、直近ほど高いウェートになるようにして平均を求めたものです。単純移動平均線よりも滑らかな曲線を描くことで、いわゆる「ダマシ」を少なくするのが目的です。

 具体的には、「期間の短い移動平均(日足チャートでは一般的に5日)」から「期間の長い移動平均(日足チャートでは一般的に10日)」を差し引いたものを「MACDライン」と呼びます。

 「期間の短い移動平均」と「期間の長い移動平均」との乖離幅が、「MACDの数値」となるわけです。

 つまり、長短移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスのときにMACD値は「0」となり、また、上昇相場のときにはMACD値は上昇、下落相場のときにはMACD値は下落する傾向にあります。

 さらに、「MACDライン」について一定期間(日足チャートでは一般的に5日)単純平均したものを「シグナルライン」と呼びます。

 MACDの活用方法としては、以下の2種類があります。


1.MACDラインとシグナルラインの位置関係から売買サインを判断する方法
2.MACDラインと為替レートの動きの関係から売買サインを判断する方法



 MACDは、移動平均線の乖離を取ることからオシレーター系の要素もありますが、トレンドへの追従性にも優れた指標だといわれており、最近人気が高まりつつあるテクニカル分析指標です。

 少し前までは、テクニカル分析指標としては、RSIや一目均衡表などが人気でしたが、最近は、MACDを活用する投資家が増えてきているようです。

 理由は、「MACDのシグナルが当たっているケースが多くなってきている」、「シグナルがわかりやすい」という点が挙げられます。

 少なくとも、MACDを参考にしている投資家が増えてきているということは、為替レートの変動がMACDの影響を受ける傾向が強くなるということが言えると思います。

 なお、外国為替証拠金取引(FX)の取引業者が提供する為替チャートでは、長短移動平均線やシグナル線の期間の取り方(パラメーターの設定)が自由にできますので、いろいろ試行錯誤して検証してみるとよいと思います。