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固定相場制とは

 固定相場制とは、為替レートを固定、あるいはごく小幅の変動に限定する制度で、ぺッグ制ともいいます。ちなみにペッグ(peg)とは釘止めし、安定させるという意味です。

 固定相場は、IMF(国際通貨基金)があらかじめ設定した平価の上下1%以内に為替レートを維持する管理相場です。

 ときに経済に急激な変化が現れると、国境を越える資本の移動も急激に加速します。その国の中央銀行は介入を続けて固定レートを維持しようと努力しますが、投機的な力も加わり基準となる平価を維持できなくなることもあります。

 そのような場合に限り、IMFとの協議の上で平価を変更することが認められており、通貨の切り下げ、又は切り上げを行います。

 我が国の通貨である円は、1949年に1ドル=360円の固定為替レートが定められ、1958年にIMF(国際通貨基金)によりIMF平価として登録されました。

 以後、1971年のニクソン・ショックまでの22年間にわたり、1ドル=360円の固定レートが維持されます。

 ドル/円の固定レートは、1971年8月のニクソン・ショック、いわゆる金とドルの交換停止による混乱から、12月にはスミソニアン合意により対ドルで1ドル=308円(16.88%の切り上げ)になりました。

 そして、1973年の第一次オイル・ショックの年に変動相場制へと移行し、現在に至ります(正式には、1976年のキングストン協定により変動相場制への移行が承認されました)。

 先進諸国のほとんどは、市場メカニズムを通じて為替レートを自由に決定させるいわゆる変動相場制を採用していますが、開発途上国であるエマージング諸国等では固定相場制を採用しているケースが多いです。

 その代表格が中国の人民元で、昨今、切り上げ、変動相場制への移行の議論が活発になっています。