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PER活用の注意点

 PERは絶対的な指標ではありません。

 あくまでも、株価の割高・割安を判断する相対的な指標の一つに過ぎません。

 PERを活用する際の注意点は以下の@〜Cとおりです。

@ 来期見通しを基に算出する
 株価は将来の見通しを織り込みながら推移します。
 つまり、前期の確定した決算ではなく、今期の決算見通しを踏まえて投資を検討する必要があります。
 ですから、PERを算出するときも、来期見通しのEPS(一株利益)を基に算出する方が適当であると思います。

A 同業他社のPERと比較する
 成長産業か成熟産業かなどにより、PERの平均的な水準が異なる場合があります。
 例えば、IT産業の場合、PERが50〜100倍でも割安とされることがありますし、自動車産業などの成熟産業では平均的なPERは10倍程度だったりもします。
 ですから、PERにより割安・割高を判断するには、なるべく同業他社のPERと比較する方が、より正確な判断ができると思います。

B 特別利益・特別損失に注意
 PERはEPS(1株利益)から算出されます。
 EPSには特別利益や特別損失が含まれています。
 ですから、特別利益の計上によりその年だけPERが割安になっている場合、特別損失の計上により、その年だけPERが割高になっている場合には注意しましょう。

C 他に割安の原因がないかをチェックする
 「割安に買いなし」という言葉がありますが、安いものにはそれなりの理由がある場合が多いです。
 例えば、PERが割安でも、財務体質が悪い(債務超過、累損が大きいなど)場合などがそれです。
 「安いものにはワケがある」とまず疑ってかかり、真の割安銘柄を発掘するように心がけましょう。
相場格言 割安に買いなく、割高に売りなし

■割安に買いなく、割高に売りなし
 安いものにはそれなりの理由があります。高値の銘柄には買われた理由があり、安値に放置されているには何か理由があります。「安いものにはワケがある」とまず疑ってかかり、真の割安銘柄を発掘するように心がけることの大切さを説く格言です。


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